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先日、本サイトのWeekly Newsにて、香港大学のコンピュータ科学部博士課程でLi-Yi Wei氏の指導を受けているJun Xing氏がアップロードしたYouTube動画「手描きアニメーションの自動補完」を紹介しました。

アニメーションの描画を自動補完する概念を応用した大変興味深いプロジェクトです。図1〜3に示したように、最初に描かれた絵をもとに、次のフレームのスケッチを自動的に予想して表示する仕組みになっています。

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図 1: 最初の絵を描く

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図2: 魚が動く方向に線を引く

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図3: ソフトウェアによって自動的に魚が動いた先の骨格線が提示される

Animationweek 編集部は、Li-Yi Wei氏に、本プロジェクトのきっかけ、目標、今後の展開について、お話を伺いました。

プロジェクトの始まり

Li-Yi Wei氏によると、2014年の8月、Facebook上での会話から本プロジェクトは始まりました。 Li-Yi氏は、矢谷浩司氏(東京大学)より、アニメーションとスケッチのUIに関する研究を、Microsoftアジア研究所で白鳥 貴亮氏とインターンシップを一緒にできる学生を紹介してくれないかという依頼を受けました。Li-Yi氏は、彼の生徒で、SIGGRAPH Asia 2014にて、「着彩の自動補完(以下のYouTube動画参照)」という論文が採択されたJun Xing氏を適任者として推薦しました。

本プロジェクトの目標

Li-Yi Wei氏によると、プロジェクトの当初の目標は、インスタントメッセージ向けの絵文字作成を補助するプログラムを検討していたそうですが、1枚のイラストを複数コマのアニメーションへ自動補完するというテーマに変更したそうです。各執筆者の専門性が最大限に発揮され、論文がSIGGRAPHなどで採択される様な成果を目指すために、テーマを変更したそうです。そして、SIGGRAPH ASIA 2014の論文を発展させるプロジェクトになりました。

今後のプロジェクトの展開

本システムのプロトタイプを出荷して、ユーザーからの意見を集めて、今後の研究および改善に役立てたいと考えているそうです。まず、モバイル向けアプリから始め、デスクトップパソコン用のソフト開発へと進めていく計画で、誰もが、より簡単に効果的に絵を描くことができることを目指しているとのことです。

Li-Yi Wei氏からお話を伺って、コンピュータ科学の研究者は、人が絵を描く手助けをアルゴリズムに求めることができるのは凄いと思いました。今後も、本プロジェクトがどのように発展していくのか注目していきたいと思います。

[注記: Li-Yi Wei氏は、本研究がMicrosoft社の技術や製品ではないことを強調されています。本研究の主要な場面では、本論文のどの著者も、Microsoft社に在籍また共同研究もしていません。]

引用文献

1: Li-Yi Wei (2015), Autocomplete hand-drawn animations. [blog] (2015) Confessions of a researchaholic. Available from:<http://blog.liyiwei.org/?p=1992>. [27 October 2015].

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