15
Shares
Pinterest Google+

Domenica

(進捗状況: 企画段階)

CM044bCM046b

監督: Ugo Bienvenu / Kevin Manach
プロデューサー: Emmanuel-Alain Raynal, MIYU Productions (France)
対象: 青年 / 成人
制作方法: 2D デジタル


CM045

セザンヌ、ピカソ、ルノアール、マティス、モディリアーニなどパリのオランジェリー美術館の壮麗な現代アートのコレクションの舞台裏にいたドメニカ・ギヨームという女性。彼女は、1959年にフランスのアートシーンを揺るがしたスキャンダルの中心にいました。脅迫、偽装、前夫のポール・ギヨーム殺人未遂など様々な事件を画策した嫌疑がかかっていたのです。

MIYUプロダクションのプロデューサーEmmanuel-Alain Raynal氏が率いる、才覚ある若き2人の監督と経験豊富なベテラン脚本家のチームは、本プロジェクトでドメニカ・ギヨームの人生に息を吹き込もうとしています。

若き才能と熟練の脚本家から成る制作チーム

Animationweek編集部はMIYUプロダクションのPierre Baussaron氏にお話を伺いました。Baussaron氏は、「Domenica」を長編映画プロジェクトに選んだ理由は幾つかあると言います。

「一番の理由は、『Domenica』が、Ugo Bienvenu監督とKevin Manach監督の為に用意されたとも言えるストーリーであり、2人の映像スタイルと演出の語彙で制作すべきであることに、Emmanuel氏が気付いたことです。美術界の有名な人物と作品を2人の監督の映像スタイルを用いながら描くことで、まさに、Mise en abyme*の様になると強く認識したのです。」

MIYUプロダクションは、Bienvenu監督とManach監督と一緒に、これまで5年以上に渡って、 数々の国際映画祭に選出されたミュージックビデオ「Jabberwocky – Fog」や短編映画「Maman」を始めとした様々な映像作品 (ショートフィルム、ミュージックビデオ、ドキュメンタリーなど10-12作品) を共同制作してきています。

*Mise en abyme (ミザナビーム): 入れ子状に様々なモチーフが絡み合うという意味のフランス語表現。

そして、Baussaron氏の話は、「Domenica」という作品で、大人向けのアニメーションという新しい市場の開拓に挑戦しているMIYUプロダクションの情熱へと続きます。

「私達はMIYUプロダクション内で、アニメーションに掛ける情熱を共有し合っているのです。そして、私達は、例えば大人の観客に向けた劇場作品の様な、今はまだ断片的にしか見えていないけれども確実に約束されている未来へ、アニメーションの背中を後押ししたいのです。『Anomalisa』などのアニメーション映画が、その可能性を示していますし、私達は、今まさに新しい 映画の手法が始まろうとしているのだと考えています。」

「Domenica」が、Bienvenu氏とManach氏の両監督にとって、初の長編映画制作になることから、経験が豊富な作家陣を迎えることにしたとBaussaron氏は言います。

「私達は彼ら2人に『本作を監督しないか』と提案した後に、経験豊富な脚本家探しを始めました。本作はMIYUプロダクションにとって最初の長編劇場作品になりますし、両監督にとっても今までで一番大きなプロジェクトになるので、確かな実績のある人達に脚本を執筆して貰うことで、対外的にプロジェクトの信頼度を上げたいという思いがあったのです。そうしたところ、Jean-Luc Fromenta氏とPatrick Raynal氏というベテラン作家が快諾してくれる幸運に恵まれ、本プロジェクトは動き出しました。その後、CNCからのサポートを得て、ティーザー映像の制作も始めることが出来ました。」

CM047

CM048

チーム間の素晴らしい化学反応

若手とベテランで構成されたチームだと、メンバー内の世代間格差が大きいことからマネジメントが難しくなる懸念も時として考えられますが、こうした憶測は杞憂で、現場のチームワークは非常に上手く行っているとBaussaron氏は言います。

「プロジェクトに関わるメンバーが各々に確固たる自信を持って仕事に望めています。脚本家達は主にアイデア出しをするのですが、それ以外の面でもプロジェクトに積極的に関わってくれています。彼らが『脚本の執筆だけする。他のことは聞きたくない』みたいになることは決して無く、メンバー全員がお互いに何を求めているのか理解出来ている良いチームだと思います。両監督も、メンバーからの提案にとても満足しているようですし、チーム内では実に良い化学反応が生まれています。なお、私達は今、配給会社の人達などを招いて脚本の第3稿を読んで頂き、そのフィードバックを貰っているところです。」

「Domenica」に命を吹き込む

Bienvenu監督とManach監督は、40-50年代のコミックを思い起こさせる独自の作風で知られています。そして、Cartoon Movieでの発表では、彼らが初めてのデジタル制作に取り組んでいて、彼らのアートスタイルのデジタルでの再現にTVPaintを用いて挑戦していることが話されました。この若き両監督のアートスタイルとその取り組みは、ベテラン作家陣のサポートのもと最大化され、見事に「Domenica」の素晴らしい世界観を描き出しています。また、ティーザー映像用にロシアにて作曲されたという音楽が、「Domenica」の物語に更なる重厚感を加えています。本作の予算は7百万ユーロで、全編90分の作品として、2018年初頭に制作に入り、2020年の公開を目指しています。

CM049

CM050

あらすじ

アートへの渇望は、人の弱き心をどこまで冷酷に欲深くしてしまうのでしょうか。これは、まるでアンリ=ジョルジュ・クルーゾー 監督の傑作「Diaboliques (邦題: 悪魔のような女) 」に登場する女性が如く邪悪に堕ちて行くドメニカ・ギヨームという女性のストーリーです。ドメニカが如何にして当時の偉大な美術商ポール・ギヨームと結婚し得たのか、不審な最後を迎えた彼女の2番目の夫となる有名な建築家のジャン・ウォルターとの関係、そして、愛することのなかった養子ジャン・ピエールに対する殺人容疑へと、ストーリーは彼女のスキャンダラスな人生を辿って行きます。歴史的事実にインスパイアされた本作「Domenica」は、最も有名な20世紀モダンアートコレクションを中心に繰り広げられた美しくも、冷酷で、欺瞞と殺人の物語なのです。

CM051

Previous post

2016年3月28日~4月1日

Next post

「Minna and the Dream Builders」